株式会社ファームズ千代田 PR担当 石戸谷 結香さん
ファームズ千代田にはさまざまな人材が所属しています。
取材現場である牧場に現れた石戸谷さんは、白いブラウスにパールのイヤリング、セミロングの髪の毛を綺麗に巻き、その姿はまるでOLさん。皆さんが想像する「牧場で働いているイメージ」とのギャップに驚いた方も多いのではないでしょうか。
石戸谷さんのファームズ千代田でのお仕事は主に牧場の魅力を発信するPR。SNS(インスタグラム、FB、youtube)をはじめ、個人のアカウントでtiktokもスタートしました。Tiktokでは牧場の日常の風景や社長、従業員の働いている様子、販売しているファームズのバターや牛乳を使った料理動画などを投稿。ファームズ千代田の魅力を、石戸谷さんならではの視点から発信し、多くのファンを獲得しています。
目次
管理栄養士がなぜ牧場に勤務?東京での就職、一度道外へ出たからこそ気がつけた「北海道の豊かな自然」
石戸谷さんは北海道出身。ご両親が共働きだったこともあり、幼少期から自分の好きなものを自分で調理して食べることが当たり前だったとか。ご自身の調理の経験を通じて食への興味が湧き、管理栄養士の資格を取得されました。その後新卒で東京の食品会社に就職、充実した日々を送ることに。
しかしコロナウィルスの流行により、世の中の生活スタイルは一変。なかなか地元にも帰れない日々で苦戦した、と当時を振り返ります。そして久しぶりに帰省し改めて「地元の空気が肌に合う」ことを感じ、北海道に帰ることを決意します。
「ずっと地元にいたら気がつけなかったと思います。一度道外に出たからこそ、当たり前に感じていた北海道の豊かな自然の恵みのありがたさに気がつけたのかも」と東京での日々があったからこそ、今の自分があると語ってくれました。
コアなファン作り、SNS発信で大切にしていることや難しさについて
「なるべく毎日何かしら発信することを大切にしています。普段皆さんとお会いする機会が少ない従業員の方々をご紹介することで、こんな人たちが働いているんだ、と身近に感じてもらえたら」
実際にフォロワーさんが牧場に直接遊びに来てくれたり、オンラインで和牛を注文をしてくれたり、とその輪はSNSの枠を超え広がっている模様。
「ファームズ千代田を知らなかった方々がSNSを見て知って、実際足を運んでくださったり、売店にいると声をかけてもらえたり、直接お会いできることにつながるととても嬉しいです」と石戸谷さん。
反面、SNS発信の難しさも課題の一つだとか。
「日々様々なご意見を頂戴します。興味を持ってくださっている、ということですからとてもありがたいことです。やはり食肉に関してはかわいそう、というコメントをよくいただきますが、それも理解できます」
できる限り真実を届けたいけれど、慣れない方々にとってみれば驚いてしまうのも当然…ありのままを写すことが全てではないけれど真実を無かったことにすることはしたくない…それもこれも、石戸谷さん自身が従業員の皆さんの日々の働きを目にしているから。
「言葉選びや場面の選び方、見せ方を工夫することで誤解ないように伝えることに気をつけています」投稿一つ一つに石戸谷さんならではの想いが詰まっています。
「私が牧場で働いていると言うと驚かれることもあります。でもそのギャップを逆手にとって、もっともっと発信していきたい。少しでも興味を持ってもらえるよう、少しでもみなさんが足を運んでくださるよう、PRを続けていきたいんです」と笑顔で話してくれました。
「動物に詳しくなくてもできることはある。自分の得意を見極めて!」酪農に興味のある皆さんへメッセージ
「SNSを通して、牧場や酪農で働きたいという若い方からメッセージをいただくことが時々あるんですよ」と石戸谷さん。
「牧場で働くとなるとなにか特別な資格が必要だと思われている方がとっても多いんです。動物に詳しくないし、とイメージで尻込みされる方も。実際私も動物には全く詳しくないんです。でも〇〇なら得意です!と是非アピールしてみてください!興味のある分野に詳しくなくても、自分のできることや得意なことと関連づけて考えてみたら、糸口がみえてくるかもしれません。そしてそのスキルが案外、牧場側が必要なポジションにつながったりもするんです」と話します。
「だからぜひ気軽に牧場に遊びに来たり、問い合わせたり、自分のできることを武器に挑戦してください!」
今後も石戸谷さんの発信から目が離せません!